⑬吉田絵美

1994年 大阪教育大学 美術科(窯工芸ゼミ)卒業
大阪府で中学校美術科教員をしながら作陶を続ける
2001年〜スキューバダイビングを始め、海の世界に魅了され、作品テーマが海となる
2008年〜大阪府を退職し和歌山県の高校で非常勤講師をしながら作家活動を始める
個展やグループ展、公募展などに出展
「癒海工房(ゆかいこうぼう)」の屋号で、手作り市などにも出店

〈主な受賞歴等〉
2000年 堺市展 市長賞
2008年 和歌山市展 市長賞
2011年 女流陶芸展 河北記念賞
2013年 神戸ビエンナーレ 現代陶芸コンペティション 入選
2015年 和歌山県展 優秀賞
2019年 海南市展 知事賞 他

◎作者の声
県外より根来の地へ移り住み、20年が経ちました。
はじめはあまり関心がなかったのですが、最近になってようやくその魅力に気づくようになりました。
普段より、水に関わるものをテーマに制作を続けていますが、今回は根来寺周辺を流れる川をテーマに制作することにしました。
秀吉の紀州攻めの際も、大塔などの建物が焼けずに残ったのは、川に囲まれていたからではという説もあるという話を聞いて、水の崇高さを感じるとともに、小さな水滴が川となり海へと流れゆくというような繋がりや拡がり、そして受け継がれる歴史とこれからへの思いを込めた陶オブジェです。